税理士事務所を調査していると、AmebaブログやSeesaaブログなどの無料ブログを使って情報発信している事務所を見かけます。
無料で始められ、専門知識がなくても記事を書けるので、ブログを始める方法としては手軽です。
ただし、目的が「自社の集客」であれば、私は無料ブログをおすすめしません。
理由は大きく5つあります。
- 広告によって読者が離脱する
- 他のブログへ読者を取られる
- SEOが弱い
- 自社ドメインの評価として蓄積されない
- 運営会社の判断に左右される
無料ブログは手軽ですが、自社集客では無視できないデメリットがあります。
税理士事務所のブログを実際に見ていても、その影響は小さくありません。
「独自ドメイン」とは、「example.com」のように自社専用で取得するインターネット上の住所のことです。この記事では、無料ブログと独自ドメインのブログを比較して説明します。
広告によって読者が記事から離脱する
広告は読むのを邪魔し、見込み客を強制的にどこかへ連れていく
無料ブログでは、記事の途中や周辺に広告が表示されることがあります。
税金について調べて記事を読んでいる途中に、まったく関係のない広告が表示されれば、読者の注意はそこで一度途切れます。
広告をクリックすれば、そのまま別のサイトへ移動してしまいます。
これが独自ドメインのブログであれば、広告は自分で貼らない限り、強制的に表示させられることはありません。
情報発信そのものが目的なら、それでも問題ないかもしれません。
しかし、
「記事を読んでもらう」
↓
「この事務所は詳しそうだと感じてもらう」
↓
「サービスや事務所について調べてもらう」
↓
「相談を検討してもらう」
ところまで考えるなら、広告は邪魔になります。
自社で集客した見込み客を横取りされるリスク
もし広告が競合他社のものだったらどうでしょう。
自分たちの記事で集客し、時間をかけて説明している途中で、競合他社の広告へ読者が移動する可能性があります。
想像してみてください。
例えば、自分の事務所にお客さんが相談にきたとします。
丁寧に接客して色々説明している途中で、ライバルの税理士事務所があなたの事務所に入ってきて、突然話に割り込み、そのままお客さんを連れて行ってしまうんです。
無料ブログでは、これに近いことが起こる可能性があります。

そうなると何のために時間と労力をかけてブログをやっているのか分からなくなりませんか?
広告だけじゃない。他のブログへ読者を取られる
無料ブログでは、自分の記事を読んだあとに、同じサービス内の別ブログやおすすめ記事が表示されることがあります。
その中に、同業者の記事が表示される可能性もあります。
例えば、相続について書いた税理士事務所の記事を読んでいる人に、記事の最後で別の税理士の記事が表示されたらどうでしょうか。
別のブログだと分かったうえで移動するならまだしも、読者自身が同じブログ内の記事だと思ってクリックすることもあります。

せっかく自分のブログまで来てもらったのに、そこで他の税理士へ移動される可能性があります。
自社集客を目的にするなら、これはかなり大きなリスクです。
一方、独自ドメインのブログなら、この記事を読んだ人に次に何を見てもらうかも自分たちで決められます。
例えば、
基本的な知識を解説する記事
↓
より具体的な悩みを解決する記事
↓
事務所の実績や考え方
↓
サービス内容
↓
問い合わせ
のように、読者が理解を深めながら相談を検討できる流れを作れます。
無料ブログでは、その途中に広告や他のブログへの導線が入るため、この流れを自由に設計することができません。
広告とは別に、同じサービス内の別ブログへ読者を流してしまう仕組みそのものがあることは、自社集客では無視できない弱点だと思います。
無料ブログはSEOが弱い
私自身、長くブログ運営をしてきましたが、無料ブログは独自ドメインのブログに比べてSEOでは弱いと感じています。
特に、競合が多く、実際の問い合わせにつながるような集客キーワードではその差を感じます。
無料ブログでは、
- サイト構造
- URL
- 広告
- 内部リンク
- 表示速度
など、自分で調整できない部分があります。
検索順位が上がらないときや落ちたときに、改善したくても触れられない部分が多いのは大きな弱点です。
無料ブログの記事が検索結果の上位に出ることはあります。
しかし、事業として検索から継続的に集客し、競合と順位を争っていくのであれば、私は独自ドメインのブログを選びます。
記事を書くことだけではなく、
「順位が上がらなかったときに何を改善できるか」
まで考えると、自由に設計できる範囲が広い方が有利だからです。
書いた記事が自社ドメインの評価として蓄積されない
これは無料ブログを使う大きなリスクの一つです。
例えば税理士事務所が、
- 相続
- 会社設立
- 確定申告
- 法人税
- 事業承継
について100記事書いたとします。
独自ドメインで運営していれば、その100記事は自分たちのサイトに蓄積されます。
ネットで記事が検索されたり、他のサイトから紹介されたり、内部リンク(自分のサイト内の記事同士をつなぐリンク)で関連する記事をつないだりしながら、サイト全体を育てていくことができます。
しかし無料ブログに記事を書いている場合、その記事が存在するのはブログサービス側のドメインです。
いくら記事を書いても、自社が持っている独自ドメインに直接記事が増えていくわけではありません。
つまり、そこで積み上げた記事やその評価は、自社のドメインに蓄積されるわけではありません。

自社集客のために時間をかけて記事を書くのであれば、
「何記事書いたか」
だけではなく、
「どこにその記事を積み上げているか」
も重要です。
何年も記事を書くなら、私は独自ドメインに積み上げます
運営会社の判断に左右される
無料ブログは、自分たちで所有している場所ではありません。
あくまでもサービスを提供している会社の土地で、その会社のルールに従って利用します。
そのため、
- 利用規約の変更
- 機能の変更
- 広告表示の変更
- 記事の削除
- アカウント停止
- サービスそのものの終了
など、自分たちでは決められないことが多くあります。
自社の集客を長期間支える場所を、他社のサービスに完全に依存すること自体にリスクがあります。
数年間かけて100本、200本と記事を書いたあとに、規約変更やサービス終了の影響を受ければ、その影響は大きくなります。
独自ドメインであれば、サーバーやシステムを変更することはあっても、自分たちのドメインを維持しながら運営を続けることができます。
長く使う集客資産だからこそ、独自ドメインに積み上げた方が安心です。
無料ブログを使う目的があるなら話は別
無料ブログそのものを使ってはいけないわけではありません。
例えば、
- すでにそのブログサービス内に多くの読者がいる
- SNSに近い感覚で情報発信したい
- 検索集客とは別の目的で使う
- そのブログサービスの中にターゲットがいる
のであれば、無料ブログを使う理由はあります。
ただし、
- Google検索から見つけてもらいたい
- 記事を読んだ人に事務所を知ってもらいたい
- 長期間かけて自社の集客を育てたい
という目的なら、無料ブログを中心にする理由はありません。
その場合は、独自ドメインのブログを使った方が、長期的には運営しやすいです。
まとめ
本気で自社集客をするなら、私は無料ブログをおすすめしません。
- 広告によって読者が離脱しやすい
- 他のブログへ読者を取られる可能性がある
- SEOでも不利になりやすい
- 書いた記事が自社ドメインに蓄積されない
- 運営会社の判断にも左右される
気軽さや無料と引き換えに、こうしたデメリットが多いのが無料ブログです。
ブログは何年も積み上げていくものです。
だからこそ、
「気軽に無料で書けるか」
ではなく、
「いかに自社集客して問合せまでつなげるか」
「どこに自社の資産として積み上げるか」
そこまで考えて、ブログを運営する場所を選ぶことが大切です。

