税理士の初回相談|お客様が安心して申し込める見せ方

税理士の初回相談 お客様が安心して 申し込める見せ方

税理士事務所のホームページを見ていると、「初回相談無料」「お気軽にご相談ください」といった案内をよく見かけます。

しかし、初めて税理士に相談するお客様が気になるのは、無料かどうかだけではありません。

「どんなことを相談できるのか?」
「相談したら契約しなければいけないのか?」
「オンラインでも相談できるのか?」
「相談内容をうまく説明できなくても大丈夫なのか?」

こうした疑問が解消されないままでは、相談したいと思っていても、申し込みをためらう人がいるかもしれません。

今回、20の税理士事務所のホームページで初回相談の案内を調査しました。

その結果、相談料金だけでなく、相談できる内容や契約までの流れの説明に大きな違いが見られました。

目次

初回相談の案内は、事務所によってどう違う?

A事務所|無料で相談できる範囲が明確

A税理士事務所の初回無料相談と有料相談の料金・対応範囲を比較した案内例

A事務所では、初回60分の相談を無料で提供しています。

ただし、無料相談で対応するのは、現在の状況や困っていることの整理、必要なサービスと料金の案内までです。

具体的な税務判断や申告内容の決定には対応せず、必要な場合は1時間20,000円(税抜)の有料相談へ進みます。

無料相談と有料相談で何が違うのかを説明しているため、お客様は申し込む前にサービスの範囲を理解できます。

例えば、「節税の具体的な方法を教えてもらおう」と考えている人でも、最初の無料相談だけでは専門的な回答を得られないことが分かります。

無料相談で何ができるのかだけでなく、何ができないのかを伝えることも親切な案内です。

B事務所|有料でも相談したくなる理由を説明

B税理士事務所が初回相談の料金と具体的なアドバイス、契約時の相談料充当を案内する例

B事務所は、初回相談を60分11,000円(税込)で提供しています。

その理由として、初回から税理士が直接対応し、具体的なアドバイスを行うことを説明しています。

さらに、相談後に顧問契約や確定申告などを依頼した場合、初回相談料の全額を報酬から差し引く仕組みも掲載しています。

料金だけを見れば、無料相談のある事務所より高く感じるかもしれません。

しかし、相談料が必要な理由と受けられるサービスの内容が分かれば、お客様もその金額に納得しやすくなります。

有料か無料かよりも、支払う金額に対して何をしてもらえるのかが重要です。

C事務所|相談したら契約するのかという不安を解消

C税理士事務所が契約を急かさず、見積もりの持ち帰りや他事務所との比較が可能と説明する案内例

C事務所では、初回30分の無料相談を案内し、ホームページで次のことを明確に伝えています。

  • 無理な勧誘や強引な契約はしない
  • 相談した時点で契約を決める必要はない
  • 見積もりを持ち帰って検討できる
  • 他事務所との比較検討だけでも構わない

これは、初めて税理士に相談するお客様にとって安心材料になります。

特に、まだ複数の事務所を比較している段階なら、「相談したら断りづらいのではないか」という不安を感じる人もいるでしょう。

相談した後に自分のペースで判断できると分かれば、問い合わせの心理的な負担は軽くなります。

もちろん、実際に強引な勧誘をしないことが前提です。

相談後にどうなるのかを事前に説明することも、初回相談の大切な案内です。

D事務所|契約を検討する相談と、専門的な相談を分けている

D税理士事務所が契約検討の無料面談と有料の税務相談を目的別に案内する例

D事務所では、顧問契約などを検討する初回30分のWeb面談を無料で提供しています。

一方、特定の税務問題について具体的な回答を求めるスポット相談は、初回30分10,000円(税抜)からです。

さらに、申し込みから相談実施までの手順、オンライン対応、支払い方法も掲載されています。

この案内の良いところは、お客様が自分の目的に合った相談方法を選べることです。

「この事務所に依頼するか検討したい」という人と、「今抱えている問題について専門的な回答が欲しい」という人では、相談の目的が違います。

その違いを説明していることで、申し込むサービスを選びやすくなっています。

お客様が初回相談の前に知りたい6つのこと

今回の調査をもとに、初回相談の案内で伝えておきたい情報を整理しました。

項目お客様が知りたいこと
① 料金無料か有料か。追加料金が発生する条件はあるか
② 相談内容何を相談でき、どこまで回答してもらえるのか
③ 所要時間30分なのか60分なのか。延長はできるのか
④ 相談方法対面・オンライン・電話のどれに対応しているか
⑤ 契約・勧誘その場で契約が必要か。持ち帰って比較検討できるか
⑥ 相談までの流れ申し込み後の連絡、日程調整、当日の準備や進め方

この6つがすべての税理士事務所で同じ内容になる必要はありません。

例えば、オンライン相談に対応していない事務所なら、対面のみであることを伝えれば十分です。

初回相談を有料としている事務所なら、料金とサービスの範囲を明確にすればよいでしょう。

大切なのは、実際のサービス内容と案内を一致させることです。

初回相談の案内は、どこに掲載すればよい?

初回相談の料金や内容を詳しく説明していても、お客様がその情報を見つけられなければ、申し込みにつながらない可能性があります。

例えば、サービスページに「初回相談はこちら」というボタンがあり、クリックすると、いきなり申し込みフォームが表示されるケースです。

ところが、相談料金や所要時間、契約の必要性などは、別の「よくある質問」ページに掲載されています。

これでは、お客様は申し込む前に別のページを探して、条件を確認しなければなりません。

こうした問題を防ぐために、初回相談の案内方法を2つ紹介します。

※以下の掲載例は、説明用に作成した架空のものです。

① 申込ボタンの近くに、重要な情報をまとめる

初回相談の条件が分からない申込ページと、必要な情報を申込ボタン付近にまとめた改善例の比較

初回相談の申し込みボタンの近くに、料金や相談時間、相談方法などを簡潔にまとめる方法です。

例えば、次のような案内です。

初回相談のご案内(掲載例)

  • 初回30分無料
  • 現在の状況やご相談内容をお聞きし、必要なサポートをご案内します
  • 対面・オンラインに対応
  • 相談当日に契約する必要はありません
  • ご希望の方には、お見積もりをご案内します

このように案内しておけば、お客様は申し込みボタンを押す前に、気になる条件を確認できます。

今回調査した事務所の中にも、初回相談の料金や時間、オンライン対応、勧誘に関する説明を申込ボタン付近にまとめているところがありました。

② 専用ページで、申し込みから相談後まで詳しく案内する

初回相談について、専用ページを用意する方法もあります。

今回調査した事務所には、相談できる内容だけでなく、申し込みから面談までの流れ、準備する資料、契約についての質問まで詳しく掲載しているところがありました。

例えば、次のような構成です。

初回相談のご案内(専用ページの掲載例)

1.初回相談でできること

どのような悩みを相談できるのか、どこまで対応してもらえるのかを説明する。

2.料金・相談時間・相談方法

無料・有料の条件、所要時間、対面・オンラインの対応状況をまとめる。

3.申し込みから相談終了までの流れ

申し込み → 日程調整 → 初回相談 → お見積もり → 検討・契約

という流れを紹介する。

4.相談前に準備しておくもの

相談内容のメモや決算書など、必要に応じて準備してほしい資料を案内する。

5.よくある質問

「相談したら契約しなければいけませんか?」
「オンラインでも相談できますか?」
「相談内容がまとまっていなくても大丈夫ですか?」

などの疑問に回答する。

6.初回相談の申し込み

必要な情報を確認したうえで、申し込みフォームへ進めるようにする。

初回相談の内容・料金・流れ・準備資料・よくある質問をまとめた専用ページの構成例

専用ページのメリットは、初めてのお客様が、相談前から相談終了までの流れを具体的にイメージできることです。

初めて税理士に相談する人でも、何を準備し、当日どのように進み、相談後にどうなるのかが分かれば、不安を減らせます。

なお、この2つの方法は組み合わせることもできます。

サービスページや申込ボタンの近くには重要な条件を簡潔に掲載し、詳しく知りたいお客様には専用ページを案内する方法です。

どちらの方法でも大切なのは、お客様が申し込みを検討しているときに、必要な情報を迷わず確認できることです。

集客導線研究所のサービス

集客導線研究所では、ホームページやGoogleマップ、ブログ、SNSなどを初めてのお客様の視点で確認し、問い合わせまでの流れを診断しています。

まとめ

税理士事務所の初回相談は、無料にすれば申し込みやすくなるとは限りません。

今回調査した事務所でも、初回から具体的なアドバイスを提供するために有料としている事務所や、契約検討と専門的な税務相談を分けている事務所がありました。

お客様が知りたいのは、料金だけでなく、何をしてもらえるのか、どのように相談が進むのか、相談後はどうなるのかということです。

初回相談の案内を具体的にすることで、お客様は安心して申し込みを検討できるようになります。

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