今回紹介するのは、同じ税理士事務所が2つのブログを運営していた例です。
問題は、ブログが2つあることではなく、それぞれの役割が分かれていないことです。
ただ、今回確認した事務所では、名前もURLも違う2つのブログに、同じ記事が掲載されていました。
2つ運営するのであれば、それぞれの役割を分ける。
同じ内容を発信するのであれば、わざわざ2つに分けない。
今回の事例を見て、ブログは数を増やすより「何のためのブログなのか」を明確にする方が大切です。
2つのブログの内容が全く同じ
今回確認した事務所には、
①税理士事務所のブログ
②代表税理士個人のブログ
の2つがありました。

それぞれ違うバナーで案内され、ブログ名もURLも違います。
そのため、私は別の内容を発信しているブログだと思い、両方を確認しました。
ところが実際には、同じタイトルの記事が並び、本文も全く同じでした。
片方は税や財産に関する情報を想像させるブログ名でしたが、いざ記事を読むと日常的な内容が中心です。
その記事がもう一方のブログにも掲載されているため、読者としては「なぜ2つに分かれているのか」が最後まで分かりませんでした。
私自身、調査中に同じ記事を何度も開くことになり、途中から「さっき読んだ記事と同じでは?」と感じました。
2つ運営するなら、それぞれの役割を分ける
2つのブログを運営するのであれば、それぞれ違う役割を持たせた方が読者には分かりやすくなります。
例えば事務所のブログでは、
・相続
・会社設立
・税務相談
など、お客様が知りたい情報を発信する。
代表者ブログでは、
・仕事に対する考え方
・日々の活動
・代表者自身の人柄が分かる内容
などを書けば、代表者自身の考え方や仕事への姿勢を知ることができます。

このように分かれていれば、読者も見る目的を理解できます。
「税金について知りたい人は事務所ブログ」
「相談する税理士がどんな人なのか知りたい人は代表者ブログ」
と、それぞれを見る理由ができます。
同じ記事を2つに掲載するだけでは、この違いが生まれません。
同じ記事を2つ載せても、検索の入口が2倍になるわけではない
ブログを2つ作れば、検索から見つけてもらう入口も2つになるように思えるかもしれません。
しかし、同じ記事をコピーして掲載しても、検索結果への入口が単純に2倍になるわけではありません。
Googleは、内容が同じ、または非常によく似たページが複数ある場合、それらをまとめ、その中から代表となるページを選びます。
つまり、
「同じ記事を2か所に掲載すれば、検索結果にも2つ出て集客が増える」
という単純な仕組みではありません。
しかも記事を修正するときには、両方を直す必要があります。
特に税金に関する記事は、制度や数字が変わることがあります。
同じ記事を2か所に置いていれば、一方だけ修正して、もう一方に古い情報が残る可能性もあります。
検索から読んでもらうことが目的なら、同じ記事を複製するより、どのブログに情報を蓄積していくのかを決めた方が管理もしやすくなります。
まとめ
今回の事務所が、なぜ2つのブログに同じ記事を掲載しているのかは分かりません。
ただ、読者として実際に両方を見た結果、2つに分かれている意味は分かりませんでした。
同じ記事を2つのブログに掲載しても、検索からの入口が単純に2倍になるわけではありません。
ブログを2つ運営するなら、それぞれ違う役割を持たせる。
同じ情報を届けるのであれば、1つのブログにまとめる。
大切なのはブログの数ではなく、
「誰に、何を伝えるためのブログなのか」です。
ブログを増やす前にまずはそこから確認した方が良いです。

