税理士ブログ、更新しているのに読まれない理由

税理士ブログ、更新しているのに読まれない理由

税理士事務所のホームページを調べていると、何年もブログを更新し続けている事務所があります。

ブログは始める前は簡単そうに思えますが、なかなか継続ができません。

皆さんの中にも思い当たる人がいるのではないでしょうか?

私自身、長くブログに関わってきましたが、立ち上げただけで止まる人(事業者)、数か月で更新しなくなる人(事業者)を何度も見てきました。 

スタッフが記事を書いている事務所なら、スタッフにも少なくない負担があることでしょう。

ところが、

「更新を続けていること」と、

「そのブログが初めてのお客様に読まれること」は別です。

実際に税理士事務所のブログを見ていて、強くそう感じた事務所が結構ありました。

目次

10年継続してるのに、内容が日常の日記だった

ある税理士事務所では、10年間もブログを続けていました。

しかし記事の内容には疑問を抱きました。

この事務所は代表と複数のスタッフが記事を書いていて、負担もかなり大きいと思われますが、10年間も継続していました。

継続期間や複数で記事を書いている点だけを見ると、かなり情報発信に力を入れている税理士事務所に見えます。

ところが、実際に記事を読んでみると、内容の多くは日常の出来事でした。

例えば、

  • 家族で地元のお祭りにいきました
  • 暑い夏が始まりました
  • 最近流行りのドラマを見ました
  • 昨晩カレーを作りました
  • 友人から野菜をもらいました

のような本当に日常の出来事や思ったことが多く、最終的に私が見た限りでは税に関する情報を見つけることはできませんでした。

日常の日記記事を10年間更新している税理士ブログ

知らない税理士の日記は読まれにくい

このような日記ブログは、その事務所の代表やスタッフの日常を知りたい人にとっては面白いかもしれません。

既存のクライアントで気心がしれた仲、あるいは関係者、そういった人たちになら日記ブログも読むかもしれません。

しかしその事務所を初めて訪れる人となると話は違います。

その事務所を初めて訪れる人にとっては、知らない人の日常なんて興味ありません。

多くの人は税金の相談がしたくて税理士事務所を探しています。

「この事務所なら相談してもよさそうか」

それを知るために様々な税理士事務所のホームページを見ています。

今回の事務所の実際のアクセス数は分からないので、「誰にも読まれていない」と断言はできませんが、顧客心理を考えると知らない人の日常に興味がわかないのは、ごく自然なことです。

ブログで重要なのは、継続年数でも、書いている人数でもなく、

何を書いているかです。

ブログを何年も継続していたり、スタッフも動員してブログに力を入れているのに読まれていないなら、訪問者の目的に合う有益な情報発信になっているか、一度確認してもよいと思います。

更新することが目的になっていないか

ブログを長く続けていると、いつの間にか「何を書くか」よりも「更新すること」が優先される場合があります。今回のケースもこれではないかと感じています。

「今月も何か書かなければ」

「順番だからスタッフが一本書く」

「しばらく更新していないから、とりあえず何か出そう」

こうなってくると、ブログを書く目的が変わってしまいます。

新しいお客様の集客を目的にブログを運営するのであれば、税理士を探している人に役立つ情報を届ける必要があります。

しかし更新そのものが目的になると、書く内容は後回しになります。

その結果、書きやすい日常の出来事や、その日の感想などが増えていきます。

更新は続いているので、運営している側からすると「ブログを頑張っている」状態です。

ところが初めて事務所を訪れた人から見ると、自分が知りたい情報がなかなか見つかりません。

今回見た10年間ブログを続けている事務所が、実際にこのような考えで運営されていたかは分かりません。

ただ、長く更新しているのに新しいお客様に読まれていないのであれば、更新回数を増やす前に、

  • 誰に読んでもらうための記事なのか
  • その人は何を知りたくて検索しているのか
  • 今書いている内容は、その人に必要な情報なのか

を一度確認した方がいいです。

ブログは、更新した本数ではなく、読んだ人に何を伝えられたかの方が重要です。

有名な税理士なら日記でも読まれることがある

一方で、別の税理士事務所の日記ブログは少し違いました。

こちらもブログには日常の話がたくさんありましたが、その間に著書やメディア出演のお知らせなども掲載されていました。

  • 先日スタッフと紅葉をみにいきました
  • □□のイベント行ってきました
  • 先日、TVのニュース番組に出てきました
  • 雑誌の取材を受けました
  • 有名な寿司屋に行ってきました
  • 来週の相続セミナーの準備をしています

こんな感じで日常と実績や税金に関することを織り交ぜながら発信していました。

本来であれば、税理士を探している人が読むブログとしては少し方向が違うように見えます。

ところが、このブログには一定数の「いいね」が継続的に付いていました。読まれている形跡があったのです。

実はこの事務所は代表者が著書やメディア出演の実績も多く、すでに税理士本人を知っている人やファン、以前から関心を持っている人がいたわけです。

そういう読者にとっては、業務とは直接関係のない日常の記事にも意味があります。

この方はメディアに多く出ているので、税理士ではあるものの、タレント的なポジションでもあるわけです。

「一般的な税理士と有名な税理士の日記比較

ここで重要なのは、

「税理士のブログには、日記を書いてはいけない」

という話ではありません。

誰が書くか、そして誰がそのブログを読むのかによって、同じ記事でも役割が変わるということです。

このケースはレアケースなので、多くの事務所には当てはまりません。

日記ブログでも上手くいっている事務所があるからといって、それを真似しても有名人でも無い限り失敗に終わる可能性が非常に高いです。

税理士ブログで書くのは「初めてのお客様が知りたいこと」

今回見た2つのブログは、どちらも日常について書いていました。

しかし、大きな違いがあります。

一方は、代表やスタッフの日常を中心に10年間更新しているブログ。

もう一方は、著書やメディア出演が多く、すでに代表者を知っている人やファンがいると思われるブログです。

後者なら、

「この先生、普段はこんなことをしているんだ」

と日常の記事そのものが読まれることもあります。

しかし、まだ事務所のことも代表者のことも知らない人では同じようにはいきません。

初めて税理士事務所を探している人が知りたいのは、

  • 自分の悩みに対応してくれるのか
  • どんな税金や手続きに詳しいのか
  • 相談するとどのように進むのか
  • この事務所に任せても大丈夫そうか

といった、自分の相談に関係する情報です。

ブログを集客に使うのであれば、まずはこちらを書く方が自然です。

10年間ブログを書いていても、初めてのお客様が知りたいことが書かれていなければ、その努力が集客につながらない可能性が非常に高いです。

更新することそのものを目的にするのではなく、

「税理士を探している人は、今何を知りたいのか」

そこから記事の内容を決める必要があります。

まとめ

今回、税理士事務所のブログを調査していて、10年間も更新を続けている日記ブログがありました。

代表だけでなく複数のスタッフも記事を書いており、事務所としてかなりの時間と労力を使っていると思われます。

しかし、初めてその事務所を訪れた人が知りたい税金や相談に関する情報は、私の調査では見つけることができませんでした。

一方、日記ブログでも、著書やメディア出演が多く、すでに代表者を知っている人がいる事務所では継続的に「いいね」が付いていました。

これは日記ブログの善し悪しの話ではありません。

ただし、新しいお客様に見つけてもらい、相談につなげるためにブログを書くのであれば、知らない税理士の日常よりも、その人が今知りたい情報を優先する方が自然です。

長く続けているのにブログから問い合わせにつながっていないのであれば、更新回数を増やす前に、まず「何を書いているか」を確認してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次