税理士事務所に相談しようと思ったとき、事務所の場所をGoogleマップで確認するお客様も多いと思います。
ところが、私が多くの税理士事務所のホームページを調査していると、
「Googleマップはあるけど、これでは場所がよく分からないな……」
と感じることが何度かありました。
Googleマップは掲載されているのに、結局自分でもう一度調べる。
これでは、せっかくGoogleマップを載せているのにもったいないですよね。
Googleマップは、ただホームページに載せれば終わりではありません。
今回は、実際に税理士事務所のホームページを調べていて気になった「Googleマップの載せ方」について紹介します。
Googleマップが小さすぎる
まず気になったのが、Googleマップそのものが小さいホームページです。
アクセスページに地図は掲載されています。
しかし、表示されている地図が小さく、
「結局、どの辺にあるんだろう?」
と感じることがありました。
お客様がGoogleマップを見るのは、税理士事務所がどこにあるのかを確認するためです。
お客様が、
- 事務所はどこにあるのか
- 自宅や会社から行きやすいのか
- 近くに何があるのか(目印となる駅やコンビニやビルは?)
- どの道から行けばいいのか
- 最寄り駅は?
などを確認するためにGoogleマップを見るわけです。
それなのに、地図が小さくて場所を確認しにくければ、Googleマップを載せている意味が薄れてしまいます。
もしあなたが街中でビラをもらって、「ここに行ってみたいな」と思ったとします。
ところが、掲載されている地図が小さくて場所がよく分からなかったらどうしますか?
わざわざスマホを取り出して、Googleマップのアプリを開いて、名前や住所を打ち込んでまで調べますか?
多くの人が「ん〜、場所が分からないから、まぁいっか」となるはずです。
それに似たようなことがホームページでおきているわけです。
大切なのは、
「Googleマップを載せているか」ではなく、
「お客様が場所を確認できるか」
です。
小さなGoogleマップには2つのパターンがあった

私が税理士事務所のホームページを調査した中では、Googleマップが小さく表示されているケースには、大きく2つのパターンがありました。
① デザインに合わせて横長に配置されているケース
一つ目は、ホームページ全体のデザインに合わせて、Googleマップが横長に配置されているケースです。
横幅はそれなりにあるのですが、縦幅が4〜5cmほどしかありません。
これだと左右に何があるのかは分かっても、上下に何があるのかが全く分かりません。
周辺の駅や道路、建物などを確認しようとすると、自分でGoogleマップを移動させたり、縮小して表示範囲を広げる必要があります。
しかし、もともと横長の表示なので、縮小しても全体を確認しにくいんですよね。
デザインにこだわること自体が悪いわけではありません。
ただ、見た目のバランスを優先するあまり、お客様が場所を確認しにくくなってしまえば本末転倒です。
Googleマップを“デザインの一部”としてきれいに収めることより、お客様がその地図を使って事務所の場所を確認できることの方が大切です。
【ここに横長で上下が見づらいGoogleマップの例の図を入れる】
② 住所の横に小さな四角形で掲載されているケース
もう一つは、Googleマップが住所の横などに小さく掲載されているケースです。
私が見たホームページの中には、4〜5cm四方ほどの小さなGoogleマップが住所の隣に置かれているものもありました。
住所の文字量とのバランスを取って、この大きさにしているのかもしれません。
しかし、お客様からすると、地図が小さすぎて周辺に何があるのかほとんど分かりません。
私自身もその地図だけでは場所を確認できず、結局Googleマップを別で開いて調べることになりました。
これでは、ホームページにGoogleマップが掲載されていても、お客様自身にもう一度場所を調べてもらうことになります。
Googleマップは、空いているスペースに収めればいいわけではありません。
その大きさで、お客様が実際に場所を確認できるかまで考えて掲載することが大切です。
スマホで大きく見えるから、PCは小さくてもいいのでは?
「スマホなら画面いっぱいに表示されるから、PCでは小さくても問題ないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ホームページを見にくる人が全員スマホを使うわけではありません。
特に税理士事務所の場合、仕事中にパソコンで税理士を探したり、事務所の情報を確認したりするお客様もいるでしょう。
スマホで見やすいことはもちろん大切ですが、PCで見たときにも場所を確認しやすい状態にしておく必要があります。
Googleマップも、PCとスマートフォンの両方で確認しておきましょう。
デザインを優先してGoogleマップが小さくなっていないか
見出しの通り、デザインに凝ったホームページほど、Googleマップがデザインの一部として小さく配置されているケースがよくありました。
デザインにこだわること自体が悪いわけではありません。
しかし、見た目を優先するあまり、お客様が場所を確認しにくくなってしまえば本末転倒です。
ホームページは、お客様に見てもらい、必要な情報を受け取ってもらって初めて意味があります。
Googleマップを“デザインの一部”として小さく収めるのではなく、お客様が実際に使いやすい大きさになっているかを確認することが大切です。
【ここに小さくて見づらいGoogleマップの例の図を入れる】
税理士事務所ではなく「ビル名」が表示されている

もう一つ、何度も気になったのがこちらです。
Googleマップを見ていると、税理士事務所ではなく、事務所が入っているビルの名前が表示されていることがあります。
場所自体は合っています。
しかし、初めて見るお客様からすると、
「このビルの中に税理士事務所があるということ?」
となります。
一方、
「〇〇税理士事務所」と事務所名がGoogleマップ上に表示されていれば、
「ここに事務所があるんだな」と確認できます。
Googleマップでは、ビジネスの所在地を登録し、地図上に事務所の場所を表示できます。
同じ場所を示していても、
【ビルの名前】と
【税理士事務所の名前】
では、お客様から見た分かりやすさは違います。
ちなみにクリックするとこんな感じでビルが表示されました。

おそらくこのビルに税理士事務所が入っているのは想像がつきますが、ここからわざわざ事務所の名前を入れて検索かけないといけません。
情報を探している方としては、これは少し面倒に感じました。
事務所名やピンが表示されていない
これも頻繁に見かけます。
Googleマップ自体は掲載されているのですが、肝心の税理士事務所の名前やピンが表示されていないことがあります。

ホームページ上のGoogleマップをクリックしてGoogleマップを開いても、事務所が表示されず、周辺の地図だけが表示されるケースもあります。
これではお客様が、
「この地図のどこに税理士事務所があるの?」
と自分で探すことになります。
Googleマップを掲載するなら、地図を開いたときに税理士事務所の名前や場所がすぐ分かる状態になっているかまで確認したいです。
Googleマップは口コミ評価も一緒に見えるようにする

Googleマップを掲載するなら、事務所名だけでなく、Googleの星評価や口コミ件数も一緒に見える状態にしておくと、お客様にとってさらに便利です。
お客様は場所を確認すると同時に、
「評価4.8、口コミ32件」
のように、その事務所が第三者からどのように評価されているのかを一瞬で確認できます。
そこで気になれば、Googleマップを開いて実際の口コミまで読む人もいるでしょう。
ホームページの中で自分たちが、
「丁寧に対応します」
「親身にサポートします」
と伝えるだけでなく、実際に相談したお客様からの評価も見えることで、第三者からの評価も含めて事務所を判断できます。
特に良い口コミが集まっている事務所であれば、その評価はお客様の信頼をさらに後押ししてくれるでしょう。
一度、自社のホームページに掲載しているGoogleマップで、事務所名や星評価、口コミ件数がどのように見えているか確認してみてください。
お客様にもう一度調べさせることになる
ここで考えたいのが、実際にホームページを見ているお客様の行動です。
例えば、税理士事務所への相談を考えていて、「場所はどこだろう?」と思ってアクセスページを開いたとします。
しかし、そこにGoogleマップがあっても、
- 地図が小さくて場所を確認しにくい
- 税理士事務所ではなくビルの名前が表示されている
- 税理士事務所の名前やピンが表示されていない
- Googleマップを開いても、事務所名や場所が表示されない
となれば、結局Googleマップを自分で開いて、事務所名でもう一度検索するかもしれません。
もちろん、それだけで相談をやめる人ばかりではないでしょう。
しかし、本来ホームページの中で確認できるはずだった情報を、お客様自身にもう一度調べてもらうことになります。
これは小さなことですが、ホームページにはこうした小さな手間がいくつもあります。
- 電話番号を探す
- 料金を探す
- サービス内容を探す
- 事務所の場所を探す
一つひとつは大した手間ではなくても、何度も続けば面倒になってきます。
Googleマップも、その一つです。
Googleマップは「載せること」より「場所が分かること」が大切
税理士事務所側から見れば、
「住所もGoogleマップもホームページに載せています」
となるかもしれません。
確かに情報はあります。
しかし、お客様から見ると重要なのは、
その情報を使って、自分が知りたいことを確認できるかどうかです。
これはGoogleマップに限った話ではありません。
ホームページに料金が書いてあっても、見つけられなければ分かりません。
サービスについて詳しく書いてあっても、難しくて理解できなければ伝わりません。
Googleマップも同じです。
地図を掲載して終わりではなく、
「初めてこの事務所を見る人が、この地図を見て場所を理解できるか」
まで確認して掲載する必要があります。
Googleマップを載せるなら、ここを確認する
難しいことをする必要はありません。
ホームページにGoogleマップを掲載したら、実際のお客様になったつもりで確認します。
- 地図が小さすぎないか(※PC、スマホの両方で確認)
- 税理士事務所の場所がすぐ分かるか
- 税理士事務所の名前ではなく、ビル名だけが表示されていないか
- 税理士事務所の名前やピンが表示されているか
- Googleマップを開いたときにも、税理士事務所の場所がすぐ分かるか
- 星評価や口コミ件数が確認できる状態になっているか
Googleマップを載せる目的は、ホームページを完成させることではありません。
お客様に事務所の場所を分かってもらうことです。
まとめ
Googleマップは、ホームページの中ではそれほど目立つ存在ではありません。なので軽視されがちです。
しかし、実際に事務所へ行こうとしているお客様にとっては、必要な情報です。
私も実際に見込み客になりきってホームページを見ていると、その税理士事務所が気に入ったとしても、Googleマップを別で立ち上げて場所をいちいち自分で探さないといけないとなると正直「あ~面倒くさいな~」と萎えます。
「これがお客様側で起きている小さなストレスなんだな」と改めて感じました。
だからこそ、
「Googleマップは載せたから大丈夫!」
ではなく、
「初めて見るお客様が、この地図で事務所の場所を確認できるか」
という視点で見てみてください。
地図が小さすぎないか。
ビルではなく税理士事務所の場所が分かるか。
見た人が、わざわざ自分でもう一度検索しなくて済むか。
ほんの小さな違いですが、こうしたお客様の小さな手間を一つずつ減らしていくことも、ホームページの見せ方では大切です。

